表現の自由「放送」・・・その5
ピルキントン委員会報告書(一九六二年)はイギリスにおける放送事業の業績を検討し、その将来のあり方について提言を行ったものであるが、三〇年近くを経た今日でもなお妥当性を失わない見識を、そのなかに見い出すことができます。
報告書は「良いテレビ放送の三大要素」として次の点を指摘しています。
1)番組の企画と内容は、可能なかぎり広い範囲の題材のなかから選択するという大衆の権利を尊重するものでなければならない。
2)題材のこの広い範囲のあらゆる部分で、質の高いアプローチとプレゼンテーションがなされなければならない。
3)これは何よりも重要なことであるが、テレビという強力なメディアに従事する人びとは、テレビには価値や道徳基準に影響を及ぼす力があり、また、すべての人びとの生活を豊かにする能力があることを十分意識しなければならない。